~追憶:父の足音③~

ふと 思い出す
灯明の返事

父を見送ってから
しばらくの間
灯明は語り掛けに
反応してくれた

嬉しい時
相槌を打つ時
灯明は大きくなった

親友からの弔いの
手紙を読んだ時には
灯明は涙を流した

旅立った父が
返事をしてくれている
そんな感じがしたものだ

一年ほど続いただろうか
父と語り合いたくて
灯明をあげたのは

昔を思い出しながら
魂の不思議を想う
今日は灰の水曜日
(2026年2月18日朝)